ー INTERVIEW 02

目指すのは、出番のない現場監督

T.Y 2009年入社建築・土木事業部

現場の工程、安全、品質を守る大切な仕事。

― どんな仕事をしているかを教えてください。

現場監督として施工現場の工程、安全、品質の管理をしています。また、設計図面通りに建物をつくれるよう、設計者さん、職人さんとコミュニケーションを取るのも大切な仕事のひとつです。私が主に担当しているのは、公共施設の物件。これまでに阪神間を医療圏に幅広い高度医療を提供する「兵庫県立尼崎総合医療センター」や、世界に先駆けてiPS細胞を用いた網膜細胞の手術を行える「神戸市立神戸アイセンター病院」の建設などに携わってきました。こうしたビッグプロジェクトは、ゼネコン数社でジョイントベンチャーを立ち上げて、各社連携しながら施工を行っていきます。社外の現場スタッフとともにひとつの仕事に取り組むことは、自社ではまだ取り入れていない方法や技術と出会うチャンスであり、自分自身の成長にもつながります。地元密着の企業でありながら、そうしたプロジェクトに参加できるのは明和工務店で働く魅力のひとつですね。

設計者と施工現場、どちらも同じチームの一員。

― これまでの仕事で印象に残っていることは?

設計者も施工現場も、ひとつの物件をつくりあげていく仲間であり、上下の区別はありません。しかし、数年前に携わった大規模プロジェクトでは相手に気を使い過ぎて言われるがまま、こちらばかりに悩む要素が増え、現場は動けず、設計者さんとの信頼関係も深まらないのに納期は迫る……という完全な悪循環に陥ってしまいました。相手がプロなら、私たちも施工現場のプロです。現場を知り尽くした私たちだから決断できることもある。そこで上司のフォローのもと、改めて私たちの考えを伝える場をセッティング。そのおかげで納得できる施工方法が見つかり、無事に完成まで進めることができました。リスペクトの気持ちはもちろん持ちながら、時に伝えるべきことははっきりと伝える。対等なパートナーとして取り組むことの大切さを改めて知る機会になりました。

現場に入る前に、あらゆる状況をシミュレーション。

― 現場監督の仕事で大切なことはなんですか?

現場がうまく回るかどうか。そのほとんどは準備にかかっています。どの作業をどんな順番で行うか。職人の配置はどうするか。必要な材料は何か。あらゆる状況をシミュレーションして、起こりうるトラブルに対しては解決策と、リカバリーの方法も用意しておく。究極的に目指すのは、現場監督が最終的な品質の管理だけ行っていればいい現場です。実際には大小さまざまな問題は起こるのですが、もしそれを事前の準備でゼロにすることができれば、トラブル対応のために現場監督が動く必要も、現場スタッフの残業もなくせるはず。あくまでも理想ですが、目指すべき姿として意識しながら、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。また、現在は現場次席として監督をしている立場なので、少しでも早く現場ひとつを率いる現場所長のポジションに上がることも目標。「Yなら大丈夫」と会社から安心して任せてもらえるように、能力と人間性、どちらも磨いていきたいと思います。

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